センターについて

ものづくり教育実践センターは、ものづくりに必要な知識と技術、さらにものづくりに対する感性を体験的に修得する場と機会を提供し、将来の技術立国を担う創造性豊かな人材の育成に役立つことを目的に、平成16年に工学部附属施設として設置されました。主な機能・業務として①ものづくり教育プログラムの企画・立案、②教育・研究用装置の開発支援,作製,加工、③ものづくりを伴う学生プロジェクト活動の支援、④地域におけるものづくり教育や技術支援に取り組んでいます。

ものづくり教育プログラムの開発と展開は本センター事業の中核の一つです。社会のグローバル化と複雑化がますます進む中、大学には、従来のような専門知識の伝授だけでなく、問題発見能力、問題解決能力、アイデア創出力、専門知識の応用能力などの育成が強く求められるようになってきました。このような能力を持った、これからの社会で活躍できる人材を育成するためには、講義型の教育プログラムだけではなく、学生が実際の問題解決活動に取り組むPBL(Problem/Project Based Learning)型の実践的な教育が有効であると考えられます。そこで本センターでは、地域の企業や行政機関と連携し、実社会の問題解決や製品開発を題材とした、ものづくりを伴うPBL型の授業「ものづくり実践プロジェクト」を実施しています。実地調査、問題分析、アイデア創出、試作製作(ものづくり)、提案発表・評価を実践的に体験するこの授業は、学生や社会からの評価も高く、鳥取大学の特色ある教育活動の一つとなっています。また、ロボット製作やフォーミュラカー製作などの自主的なものづくりに取り組む学生の活動も、高い教育効果を持っていると考え、技術や設備の面で継続的な支援を行っています。

ものづくり教育プログラムの開発・展開に並ぶもうひとつのセンターの中核業務が、研究・教育用装置の製作支援です。鳥取大学の各部局や全学の研究室からの依頼に応じて、実験装置や教育に用いる機器を製作しています。高いスキルを持った技術職員が設計段階からの相談に応じ、研究内容や用途にきめ細かく対応した装置を製作します。年間150件を超える装置の開発・製作を通して技術職員のスキルの維持・向上がなされ、そのスキルがものづくり教育を通して学生教育へと還元されます。

ものづくり教育実践センターでは、充実した教育スタッフ、技術スタッフ、工作設備を基盤として、上記で述べたような機能を果たしつつ業務を推進しています。組織上は工学部付属ですが、全学を対象とした活動を展開しており、鳥取大学のものづくりと創造的人材育成の拠点となることを目指しています。

ものづくり教育実践センターの業務
  1. ものづくり教育プログラムの企画・立案
  2. 教育・研究用装置の開発支援,作製,加工
  3. ものづくりを伴う学生プロジェクトの支援
  4. 地域におけるものづくり教育や技術支援